つれづれ写真館

植物や動物の生き生きした姿を撮せると良いですね

エクリプスの到着

 渡りをするカモは、夏場は基本的に観られませんが、山崎川では毎年数羽は渡りをせずに留まります。 おそらく怪我をして、長距離を飛べないものが、数羽は出るということでしょう。 今年は三羽が散歩コースに残りました。 オスが一羽とメスが二羽です。
 オスの見慣れた美しい姿は、繁殖期に入ると消えて、エクリプスと呼ばれるメスに似た地味な姿に変わります。 それがいつ頃なのか知りたいと思っていたので、時折注意して観ていたのですが、予想していた6月になっても、オスの顔色は変わりません。

エクリプス01
7月中旬を過ぎても、まだ見慣れた繁殖羽の姿です。 もう繁殖期を過ぎているだろうと、首を傾げる毎日が続きました。
エクリプス02
その後、暫くここを訪れない日が続き、8月初めに訪れてみると、あらら、オスの姿が消えています。 しかし三羽が揃っているので、オスがエクリプスになったということです。 こんなスピードで換羽が進むとは予想していなかったので、正直なところ、どれがオスなのかを自信をもって断言する勇気がありません。
エクリプス03
三羽ともよく似た姿になっています。

 エクリプスというのは、本来は「日食」とか「月食」を意味する英語で、ギリシャ語では「力を失う」ことを意味します。 カモ類のオスは冬から春には派手な体色をするものが多いのですが、繁殖期を過ぎた頃、一時的にメスのような地味な羽色になるものが多いので、非繁殖羽のオスをエクリプスと呼ぶことになっています。
 大部分の野鳥のように冬羽・夏羽と呼んでもよさそうなのですが、実はカモ類は繁殖羽の期間が長く、秋から冬にかけて生殖羽に換羽します。 そして冬季に繁殖相手を選び、番を形成します。 要するに越冬地で結婚相手を探す争いを繰り広げるために、美しい衣装を纏うわけです。 結婚相手が確保できれば、あとは連れ立って繁殖地に渡るわけですが、オスの役割は交尾をして遺伝子を残すまでで、抱卵から子育てはメスが単独で行うようです。
 イクメンという言葉がもてはやされる現代の人間社会から観れば、顰蹙を買いそうなカモのオスですが、あんな目立つ姿で巣の近くをうろつかれたら、大事な子供が危険に晒されることになるということなのかなと想像しています。 カモの世界には、カモのルールがあるわけです。

 繁殖を終えると、カモは再び越冬地へ向かいます。 この際、オスは目立たないエクリプスの状態でやって来ます。

エクリプス04
越冬地へやってくる時期は、種によってばらつきがありますが、コガモはトップグループに属します。  9月中旬、三羽だけだったコガモが十羽ほどに増え、まもなく二十羽ほどになりました。 おそらく北からの先頭グループが到着したのでしょう。
エクリプス05
この時点のコガモは、オスもメスもよく似た外観をしています。 嘴の基部がわずかに黄色味を帯びるのがメスなどの見分け方が書かれていますが、光線の具合で色というのは変化し、私にはあまり自信がありません。
エクリプス06

エクリプス07
これからコガモの数も増え、徐々に生殖羽への換羽も進んでいくでしょう。 今年は着替えの状態なども、観察していきましょう。






 9月も末になると、植物食傾向の代表的なカモも順次渡ってきたようです。

エクリプス11
カルガモとコガモに混じって、マガモが現れました。 ここではマガモは少なく、一組の番が棲みついたのみでしたが、それが戻ってきたのでしょうか? 今のところ、メスの姿は見当たらず、オスのみです。
エクリプス12
マガモのメスは嘴が橙と黒なので、嘴の色でオスとメスは簡単に見分けられます。
エクリプス13

エクリプス14
9月末にカモがよく来る池を訪ねると、オナガガモが来ています。
エクリプス15
オナガガモも嘴の色がオスとメスで異なります。 エクリプスは両側が青灰色、メスは灰色です。
エクリプス16

エクリプス17
ヒドリガモは生殖羽では額にクリーム色の線が入り、一目で見分けられるのですが、まだ紛らわしい外観です。
エクリプス18
エクリプスは赤みが強く、雨覆が白いと書かれていますが・・・。
エクリプス19

エクリプス20
別の池で、ハシビロガモの姿を見つけましたが、遠すぎて、暗すぎて…。

 何はともあれ、カモの季節到来です。 本来のエクリプスの姿が観られるのは、到着直後のわずかな期間だけだと思われますので、今年は頑張ってみようと思っています。

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  1. 2016/10/05(水) 23:51:24|
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いつの間にか後期高齢者になっていました。
まあ肩の力を抜いて、シャッターを切り続けています。
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