つれづれ写真館

植物や動物の生き生きした姿を撮せると良いですね

夏羽へ:オオジュリン

 オオジュリンはホオジロ科ホオジロ属の漂鳥で、夏は北海道・東北で繁殖し、冬には本州以南に移動して越冬します。この地方では冬にしか出会えません。 私の散歩道では、毎年冬になると現れてくれるのですが、ヨシの茂みの下の方に潜り込むので、写真撮影となると、結構てこずらせてくれる鳥です。
 野鳥の世界では、オスが夏と冬では全く別の鳥のように変身するものが多いのですが、オオジュリンもその類の鳥です。 冬羽ではスズメのような褐色の頭だったものが、冬羽では真っ黒になるのです。 夏羽への換羽は春になると始まるので、何とか夏羽の姿をこちらで観てみたいと、私も去年あたりから頑張ってきました。 おかげで夏羽の姿を彷彿とさせる姿までは漕ぎつけましたが、さすがに4月の声が聞こえる頃になると、オオジュリンの姿もめっきり減って来るようです。 残念ながら、目をつけていた頭の黒いオオジュリンの姿を見かけなくなってきました。 もう北へ移動してしまったのかもしれません。 去年までの経験からは、4月に入るとオオジュリンの姿は見当たらなくなるので、この辺りが限界でしょう。

オオジュリン01 (1)
メスは冬羽と夏羽では目立った変化に乏しく、年間を通じて地味な姿をする傾向が強いのですが、オオジュリンも同様です。 オスの頭が黒くなり始めた頃でも、メスは到着時とほとんど変わりない姿をしています。
オオジュリン01 (2)

オオジュリン01 (3)


オオジュリン01 (4)
3月になると、オスの姿に変化が進み、オスとメスの区別が容易になってきます。
オオジュリン01 (5)
冬羽の間でも、オスは喉が黒い斑紋で囲まれるので、喉に注目すれば、比較的容易に区別できるのですが、この黒い部分が徐々に拡大し、目立ってきます。 並行して、頭部も徐々に黒ずんできます。
オオジュリン01 (6)
Wikipediaによると、これは羽毛が生え換わるからではなく、冬羽の赤褐色の部分が摩耗し、より内側の黒い部分が表に現れてくることによるそうです。 つまり我々が目にしているのは、冬羽から夏羽への換羽ではないということになるのでしょうか?
オオジュリン01 (7)
俄かには信じ難かったのですが、黒くなるのにずいぶん時間がかかること、いまだに真っ黒ではなく、いわゆる胡麻塩頭であることも納得できるようにも思われます。
オオジュリン01 (8)

オオジュリン01 (9)
3月も下旬になって、頭部や喉もずいぶん黒っぽくなりました。 この辺りが越冬地で観られる夏羽っぽい限界なのでしょうか?
オオジュリン01 (10)

オオジュリン01 (11)

オオジュリン01 (12)
間もなくオオジュリンたちは繁殖地に向かって旅立っていくものと思われます。 たぶん図鑑などで観られる完全な姿での夏羽というのは観られないものと思われますが、冬羽と夏羽を区別する以上、いずれかの段階で換羽は行われると思います。 この点についてご存知の方があれば、ご教示いただければ幸いです。




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  1. 2017/03/31(金) 21:42:32|
  2. 野鳥
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去る者と来る者

 3月も中旬になった頃、散歩道を歩いていると、常連さんが「コチドリが来たよ」と教えてくれました。 『まだ早いでしょう』と思いながらも確かめてみると、間違いなさそうです。 まだ残っているはずのイカルチドリを慌てて探しました。 幸い、丸々と太って、一回り大きな鳥が残っています。 冬の間、ここにいて、おそらくもう少し涼しい所で繁殖するイカルチドリは、間もなく姿を消すはずです。 その意味では、コチドリとイカルチドリを同時に観られる貴重な時間ということになります。

コチイカル01 (1)
やっとニアミスをしてくれたコチドリ(左手前)とイカルチドリ(右奥)
コチイカル01 (2)
夏鳥としてやってくるコチドリ。  イカルチドリと非常によく似ています。
コチイカル01 (3)
イカルチドリより一回り小さく、並んでくれれば見分けも楽になりますが…。
コチイカル01 (4)

コチイカル01 (5)
なんといっても、目の周りの黄色いアイリングが太くて明瞭です。 目元パッチリで愛らしい印象を受けます。

コチイカル01 (6)
イカルチドリは留鳥ですが、繁殖はもう少し涼しい所で行います。 この付近には越冬のために来ていると考えられます。
コチイカル07 (1)
コチドリに比べると、アイリングは細くて、色も薄くなります。 嘴はコチドリよりも長く、先端の形も少し異なります。

 両者とも夏羽と思われ、冬羽では頭頂部などの黒帯は色が薄くなりますが、なぜかここでは冬の間も黒帯が消えません。

コチイカル07 (2)
12月に撮影したイカルチドリです。 図鑑やネットで調べると、もっと帯が目立たなくなっているのですが…。

  1. 2017/03/21(火) 11:33:02|
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梅に鶯というけれど

 昔から、取り合わせの良いもの、よく似合って調和する二つのものの例えとして、<梅に鶯>という表現が使われます。 長い冬が終わり、春の気配が漂う頃に真っ先に梅の花が咲きます。 同じ頃、ウグイスの初鳴きも聞こえ始めるので、春の訪れを感じさせる情景としては、梅の花とウグイスの鳴き声は実に好もしい取り合わせでしょう。
 鳥に興味のある人ならば、すでにご存じのことでしょうが、ウグイスはほとんど梅の樹にはやって来ません。 花札で梅にとまっているのは、どう見てもメジロです。
 言わずもがなのイントロでしたが、今年もウグイスとメジロと梅の季節が過ぎ去ろうとしています。

ウグイス01 (1)
ウグイスの鳴き声はこの辺りでもよく耳にするのですが、鳴き声のする方を探しても、姿を見つけることはなかなかできません。
ウグイス01 (2)
大抵は、灌木の茂みやヨシ原の地面で、虫や実などを食べているので、このように姿を見せることは極めて稀です。
ウグイス01 (3)
いい場所に現れてくれたので、急いでシャッターを切ったのですが、しっかりピント合わせをする時間も与えてくれません。
ウグイス01 (4)
私の腕と愛用のコンデジでは、この辺りが限界でしょう。
ウグイス01 (5)

ウグイス01 (6)
何はともあれ、久しぶりに撮れたウグイスでした。(笑)
メジロ01 (1)
帰路、民家の庭のウメがきれいに咲き始めていたので、ぼんやり眺めていると、メジロが来ていました。
メジロ01 (2)
我々はこれを<ウメジロ>と呼んでいます。
メジロ01 (3)

メジロ01 (4)
何はともあれ、<梅に鶯>の一日でした。

  1. 2017/03/15(水) 22:09:23|
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カモ:越冬地での暮らし

 カモ類の多くは、北地で繫殖し、越冬のために日本にやって来る冬鳥です。 色々調べてみると、大部分の野鳥とは異なる興味深い鳥であることが判ってきました。 そのせいもあって、今年はカモの写真を数多く撮影したので、私なりに理解できた越冬地での暮らしぶりを纏めてみます。 今回はもっとも普通に観られるマガモ属に絞ってみます。

<換羽>

 越冬地では目の覚めるような鮮やかな姿を見せるカモのオスですが、日本にやって来る時にはエクリプスと呼ばれるメスに似た地味な姿でやって来ます。 マガモ属の代表的なカモのエクリプスから繁殖羽に変身する過程についてはこれまでに紹介したので、そちらを参照してください。
 到着したカモが、まず行うのは見慣れた繁殖羽に換羽することです。 (越冬地の姿を繁殖羽とするのは誤りだという説もあります。 この説明は私の能力を超えますので省略します。) そもそも繁殖を行わない越冬地で、目立つ姿に変身するのは何故でしょう? それは繁殖する相手を越冬地で探すためと思われます。 要するに越冬地での最重要事は婚活であるということです。 長い旅をして寒い繁殖地に行くので、越冬地で嫁さん探しを済ませておくのがベストだという判断を選んだのでしょう。

ettou01.jpg
データ不足で、これまでに紹介できなかったオカヨシガモの換羽途中と思われる写真です。
ettou02.jpg
同じくヨシガモの換羽途中です。

ettou03.jpg
成鳥の大部分が換羽を終えるまでも、食事は必要なので、三々五々に餌取りを行います。 マガモ属は潜水は得意ではないので、水面に逆立ちして届く範囲の植物を採取します。 この姿勢はマガモ属には共通だと思われます。
ettou04.jpg
浅い場所の植物は、泳いだまま食べます。

<求愛行動>

 いよいよパートナー探しですが、マガモ属の多くは、集団見合いでパートナーを探すようです。 私が通う池は大きいのですが、時期によって集まるカモの数が変化しているようです。 未婚者が集まってきて、合コン・パーティーが行われているのでしょう。 一般的には、少数のメスを多くのオスが取り囲み、自分の魅力を競い合います。 そこでメスに気に入られたオスがパートナーを確保できるのです。 (観察した印象では、これがパートナー選びの唯一絶対の方法とは思えませんが…。)

ettou05.jpg
ヒドリガモの求愛行動。 この動作は、あまり他のカモには見られないような…・。
ettou06.jpg
オナガガモの求愛行動。 自慢の長い尾をピンと立てています。
ettou07.jpg
殆どのカモに観られる見悶えポーズ。
ettou08.jpg
これも一般的な胸反らしポーズ。 躰を大きく見せて、強さをアピールしている?



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  1. 2017/03/10(金) 22:38:57|
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カワウの繁殖

 去年カワウの子育てを追った池は、ソーラーパネルを設置することになり、工事のために水を抜いてしまいました。 これでは今年のカワウの子育ては絶望的だと諦めたのですが、いつも通っている池の方で巣づくりを始めました。 ただし数は少なく、撮影距離も少し遠くなります。 結局、去年意気込んでいたほどの成果は得られませんでしたが、少しまとめてみましょう。

<12月>


カワウ01
カワウが群れを作って魚を追う姿がよく観られるようになりました。
カワウ02

カワウ03

カワウ04
頭が白くなったカワウも混じっています。 これは婚姻色で、繁殖行動が始まった証拠にもなります。

 <婚姻色>というのは、繁殖時期の短い期間だけ、現れる外観上の変化で、主に魚類・両生類・爬虫類で観られるものです。 有名なところでは、サケのオスが産卵時期になると鼻先が伸びて曲がり、色も赤くなるといったような変化を指します。
 鳥ではサギの仲間が目先の色が変わるなどの小さな変化が知られています。

 私のような単細胞の人間は、婚姻色と聞いて、巣作りを行うカワウはすべて頭が白くなるものと思い込んでいたわけですが、二年間、観てきた印象では、頭が白くなるものはむしろ少数派で、大部分は黒いままで子育てを始めているように思われます。

カワウ05
営巣している樹は、カワウの糞で真っ白になっています。
カワウ06
まだ抱卵中に見えて気を抜いていました。


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  1. 2017/03/08(水) 21:41:34|
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南知多の海辺(2)

 昼食は伊勢湾側の馴染みの店で済ませる。 食事をしながら海が見えるのがよい。 こちらでは大型のセグロカモメが殆どのようだ。 食後の散歩の始まりである。

セグロカモメ01
磯には大量のカモメが来ている。
セグロカモメ02
午前中に観たユリカモメの姿は見当たらない。 ウミネコもいないようだ。
セグロカモメ03
大部分がセグロカモメのようだ。
セグロカモメ04
いくらかオオセグロカモメも混じっているようだ。
セグロカモメ05
若鳥の姿も混じっている。


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  1. 2017/03/02(木) 18:55:30|
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南知多の海辺

 今年は見に行こうと思っていた琵琶湖のオオワシも帰ってしまったようだ。 そういえば、いつも行っている池のカモたちも、最近、めっきり数を減らしている。 まだ寒いと思っている間にも、季節は確実に進んでいるようだ。 久しぶりに南知多に出かけて、おいしいものでも食べるしかなさそうだ。
 午前中は、知多湾側の海辺の様子を観てみよう。

ユリカモメ01
砂浜に夥しい数のユリカモメが群れている。 海岸に降りてみよう。
ユリカモメ02
暫く撮影していると、何に驚いたのか、カモメたちが一斉に飛び立った。
ユリカモメ03
群れを作る鳥は、一羽が急に飛び立つと、それにつられて群れが飛び立つ傾向がある。 よく言われるように、上空に猛禽の姿は見当たらない。
ユリカモメ04

ユリカモメ05
やがて沖合に降り立つ。
ユリカモメ06
この付近にいたユリカモメも、集まってきたようだ。 それにしても夥しい数だ。
ユリカモメ07
暫くそこで何事かを行っていたが、今度は三々五々、浜辺の方に戻ってくる。
ユリカモメ08
砂浜は再び活気を取り戻す。


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  1. 2017/03/02(木) 11:22:53|
  2. 野鳥
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プロフィール

四季爺

Author:四季爺
いつの間にか後期高齢者になっていました。
まあ肩の力を抜いて、シャッターを切り続けています。
間違って傑作が撮れることもあるかもしれません。動ける限りはチャレンジしたいですね。

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