つれづれ写真館

植物や動物の生き生きした姿を撮せると良いですね

初夏の里山

 名古屋市と隣接市町村の境界付近には、まだ田園地帯が残され、里山の雰囲気を残す場所も残されています。 私はこういう場所が好きで、行き先が見つからない時期はのんびりと歩くようにしています。 昔はどこでも見られた生き物がまだ残っている場所もあり、生態をじっくりと観察したいと思っているのですが、現実はかなり厳しく、鳥に関しても巣を見つけることすらもなかなか出来ません。 年齢的に運転も控えめにしているせいもあって、今年も大した成果もなく繁殖時期も終わろうとしています。 仕方がないので、出会った繁殖行動の断片を紹介して、お茶を濁すことにしました。

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日本の国鳥のキジは、見た目の美しさからオスがもてはやされるようです。
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繁殖期に目立つ衣装を纏う鳥は、逆に外敵にも目立ち、巣の存在を知らせる危険も多いので、抱卵や子育てには参加することもほとんどないと思われています。 受精が終われば役目も終わり、あとは自由気ままに放蕩生活を送るだけと私も思っていたものです。
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しかし最近テレビで知ったのですが、巣や家族の安全を守るのはオスの仕事だということが判ってきました。
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外敵を追い払うどころか、赤いバイクでやってくる郵便配達にまで襲い掛かるという例まで紹介していました。 子供を作れば後は知らないというわけではないことを知り、いささか救われた気持ちになりました。

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春になるとヒバリが泣きながら高く舞い上がる姿を見かけます。 「高ひばり」と呼ばれるこの行動も、オスのメスに対するアピールだといわれます。
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この時期のオスは頭上の冠毛を立てていることが多くなります。
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この時期は求愛の季節だったのでしょう。
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かなり時が過ぎて、別の場所で二羽のヒバリを見ました。 番であることは間違いないでしょう。
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小さくて冠羽が寝ている方はメスでしょう。
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子供はまだ卵なのでしょうか? それともヒナになったのでしょうか? 後者だと思うのですが、肝心の巣が見つかりません。


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  1. 2018/06/20(水) 16:37:23|
  2. 野鳥
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シマアジ

 カモの姿もすっかり消えた池に出かけると、 知人が「まだシマアジがいる。」と教えてくれました。 いわれるままに眺めると、確かに地味で小さなカモが休んでいます。 シマアジという名前は聞いてはいたのですが、もちろん初見の鳥です。
 シマアジはカモ目カモ科マガモ属に分類されますが、ユーラシア大陸北中部で繁殖し、アフリカ大陸・東南アジアなどで越冬し、日本では北海道で少数が繁殖し、八重山列島で少数が越冬するだけです。 おなじみのカモのほとんどが冬鳥であるのに対して、シマアジは渡りの途中で飛来する旅鳥ということになります。 私のような人間が初見であったということは当然ともいえます。
 張り切って撮影モードに入ったのですが、対象までの距離はかなり遠く、目いっぱいにズームを利かせてもコガモのメスに見えてしまいます。 実際、シマアジはコガモとほぼ同じ大きさなのです。 マガモ属のカモの通例で、オスは派手な繁殖羽を纏うのですが、メスやエクリプスは地味なので、区別するのは大変です。 いつものようにともかく力の及ぶ範囲でクリアに撮影し、帰宅後にパソコン画面で確認することにしました。

シマアジ (1)
見つけた時には背中に嘴を乗せ眠っていましたが、これではコガモのメスになりかねません。 せめて頭を動かせてくれないとシマアジであることを証明できません。 根性で粘っていると、やっと首を動かせ始めました。
シマアジ (2)
こちらを向いて!
シマアジ (3)
よしよし!
シマアジ (4)
こちらの思いが通じたのか、なんと泳ぎ始めました。 シマアジの特徴は、嘴から眼を通り側頭部にかけて黒褐色の筋模様(過眼線)があることです。
シマアジ (5)
ちょっと気になるのは、シマアジが春に立ち寄る時期は、3~4月の筈です。 もう冬鳥も去った6月中旬というのは、遅すぎます。 といってもこの個体の事情もあるので、普通とはずれているというだけのことでしょう。 私の散歩道では、今年も三羽のコガモがまだ残っていますし…。
シマアジ (6)
6月とはいえ、まだ繁殖期の筈なので、オスがエクリプスになるには早すぎると思います。 たぶんメスと考えて間違いないと思うのですが…。
シマアジ (7)

シマアジ (8)

シマアジ (9)

シマアジ (10)

 鳥不足に悩むこの時期に初見の鳥を見た(気づいた?)ということはやはり嬉しい事件でした。 願わくば、来年はもっと早い時期にオスと出会いたいものです。



 
  1. 2018/06/18(月) 20:43:15|
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ツバメ:巣立ち前後

 ツバメのヒナが孵化したと思われる日から計算すると、巣立ちは6月5日からの5日間ほどと予想されます。 使った巣が小さかったので、6月に入るころには三羽のヒナはギュウギュウ詰めで巣から溢れ出しそうです。 気温は高いし、どうも早めになりそうだなと予感しました。

<巣立ち前>
 野鳥の場合、巣立ちというのは、もう巣には戻らないということを意味するので、ほぼ一人前の身体を作らなければならないということになります。 6月に入るころには目覚ましく成長し、日に日にツバメらしい姿に変化しました。
 鳥の羽毛は羽鞘という文字通りに鞘の中で作られます。 鞘には血管が流れ、羽毛の材料を運び込み、守られながら羽の軸から作られていきます。 そして完成するとその部分の羽鞘には血液が流れなくなり、順次剥がれ落ちていきます。 字で読んでも、もう一つイメージが浮かばないので、今回は羽鞘をある程度意識しながら撮影してみました。

ヒナ01
顔面に毛がいっぱい立っているように見えます。
ヒナ02
右端の向こうを向いているヒナに注目してください。 開いた翼に新しい羽鞘が乱立しています。
ヒナ03
数日後、羽鞘もずいぶん落ちて、ツバメらしい黒光りする表情になってきました。
ヒナ04
翼の製造も急ピッチで進んでいます。
ヒナ05
ずいぶんツバメらしい色と大きさになっています。
ヒナ06
翼も随分出来てきたようです。
ヒナ07
餌を貰う姿も迫力満点です。 もう巣立ちも近いでしょう。

<巣立ち直後>

ヒナ08
6月5日になりました。 今日、巣立つ可能性は十分にありますが、これまでの経験から三羽がほぼ同時に巣立つこともなかろうと高をくくって、少し遅めに出かけると、巣はもぬけの殻でした。 一気に出てしまったようです。 そんなに遠くへ行っているとは思えないので、周辺の電線を探します。
ヒナ09
対岸の少し上流側に三羽並んでとまるヒナを見つけました。
ヒナ10
まもなく親鳥が餌を咥えて現れました。
ヒナ11
親鳥は順番にヒナたちに餌を運びます。 場所が違うだけで、給餌の方法に変化は見られません。
ヒナ12
ヒナたちはまだ飛ぶことは苦手のようなので、電線の上で休んでいる時間がほとんどです。 親鳥はせっせと餌を運び続けます。
ヒナ13
すぐ近くの電線に場所を移動する程度で、巣立ち初日は暮れました。
ヒナ14
日が経つにつれてヒナたちは急激に成長します。 給餌を受ける電線の場所も頻繁に変わり、順番の争いも激しくなってきます。
ヒナ15
翼も少しずつしっかりしてきたようです。
ヒナ16
親鳥が近づいて来たのを察知すると急いで飛び出すものも現れてきます。
ヒナ17
親鳥も簡単に餌を与えずに見せびらかすだけで通り過ぎる行動もしばしば見せます。

ヒナ18
兄弟個々の成長度合いにも差が大きく、成長が早い個体は空腹が激しくなると、素早く飛び立って餌を貰おうとします。
ヒナ19
空中での給餌は飛ぶ能力が格段に向上してきた証です。 ツバメは空中を飛び回りながら餌を確保するタイプの鳥ですから、自立できる段階の第一歩と言えそうです。
ヒナ20
去年はついに撮影できなかった空中給餌の瞬間です。 私としては待望だったショットです。
ヒナ21
これからはこのシーンが普通になると思いがちですが、個々のヒナの体力や空腹の程度も様々で、従来の方式も併用したまま電線での生活がしばらく続き、ある日電線からツバメの姿が消えました。 川面を飛び回るツバメの姿は見かけますが、追い続けてきたツバメなのかどうかも不明です。 何れにしろヒナたちは親の庇護から離れ、青年団に所属して集団生活の中で一人前に成長していくはずです。


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  1. 2018/06/17(日) 16:50:33|
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コアジサシ舞う

 カモ達が去ってすっかり殺風景になった水面に、今年もコアジサシがやって来ました。 小型のカモメであるコアジサシはツバメ並みの猛スピードで飛び回り、カワセミの様にダイビングをして小さな魚などを捕らえる魅力的な鳥ですが、ミサゴよりもはるかに小さく、白い色は空に吸い込まれて姿を見失うこともしばしばです。 割と頻繁にダイビングを行うので、その姿を観ることはそれほど困難ではありませんが、撮影するとなると手強すぎる相手です。 今年こそ、ある程度の大きさで、そこそこクリアに撮影してやろうと意気込んだのですが、それほど頻繁に通える場所でもないので、やはり悔しさの残る結果に落ち着きそうです。

コアジサシ01
上空を飛び回るコアジサシ。 スピードが速いので、追いかけるのも大変です。
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獲物を見つけると突然停止し、ほぼ垂直に頭から急降下します。
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水面めがけて真っ逆さま!
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激突間近で体を曲げ、衝撃を緩和しているようです。
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立ち上る水飛沫。
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すぐに水面に戻り、飛び立つ体勢に移ります。
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そのまま発進!
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嘴に魚の姿はないようですが、失敗? そのまま飲み込んだ?
コアジサシ10
別の場面の嘴に魚を銜えた写真。
コアジサシ11
よくコアジサシが休憩している沖合のポールを観るとやはりコアジサシが休んでいます。「しめた!」と撮影を始めると、別のコアジサシが画面に入ってきました。 訳も分からず連写します。
コアジサシ12
何となく真相がわかった気がします。 オスがメスに求愛給餌をしているようです。
コアジサシ13
プレゼントを終えたコアジサシは、そのまま飛び去ります。
コアジサシ14
メスの嘴には魚が残っているようなので、たぶん求愛は成功したのでしょう。
コアジサシ15
メスはそのままポールに留まります。
コアジサシ16
その後もポールで休むメス。

 思いがけない幸運に恵まれて、偶然求愛給餌を目撃できたわけですが、よく考えてみると、それはペアが成立し、繁殖場所へ移動する日も近いということを意味するように思われます。 実際、次に訪れた時にはコアジサシの影も姿も見当たりませんでした。 これ以上は来年の宿題ということになるのでしょうか?


 
  1. 2018/06/04(月) 23:13:32|
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繁殖寸景

 まだまだ数は少ないのですが、色々な野鳥の繁殖行動を追いかけてきて、これまで見落としてきた身近な野鳥の繁殖行動にも少しずつ気づくようになってきました。 身近な存在であれば、繁殖行動も一連のものとして記録するのは容易と考えがちですが、試みてみると、巣がどこにあるのかを見つけるのも至難の業です。 繁殖行動というのは、遺伝子を次の世代に繋いでいく命がけの神聖な作業なのですから、天敵に見つけられないような工夫がとても重要になります。 最も身近な存在であるスズメにしたところで、あの穴や隙間に巣を作っているなと気づくことが精いっぱいで、巣の中身や卵や孵化したばかりのヒナを観ることは通常では不可能といえるでしょう。 ということで、今回はとりあえず私の目に触れた繁殖行動の断片をピックアップしてみました。

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隣家のスズメの巣立ちは、やはり異常に早かったようで、巣立ったヒナを探していると、おかしなものを銜えているスズメに気付きました。 すぐにそのスズメはそれを銜えたまま民家の雨どいの隙間に入っていきました。 このスズメは巣作りを始めたばかりのようです。
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気をつけていると、このような光景はあちこちで見かけます。
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こちらでは交尾をしています。 巣作りはほぼ完了したようです。
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巣立ちを終えたといっても、まだヒナは上手に餌を獲ることが出来ません。 暫くは親鳥が餌を与えながら訓練をし、徐々に自立できるように成長していきます。
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ヒナは親鳥を追いかけて行動しますが、すぐに親鳥はヒナを突き放すように飛び去ります。
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スズメ同様に見慣れたムクドリですが、餌を食べていると思いきや、やはり巣の材料を調達しているようです。
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これもお馴染みのカワラヒワ。 銜えているのは餌か?巣材か?
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こちらではキジバトが仲睦まじく寄り添っています。
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まるでキスシーンです。 キジバトには申し訳ないのですが、見かけによらず繊細な愛情表現を行った後、
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交尾に移ります。
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交尾が終わった後、暫くは飛び去らずにもう一度愛情交換を行っていました。




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  1. 2018/05/27(日) 18:25:41|
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プロフィール

四季爺

Author:四季爺
いつの間にか後期高齢者になっていました。
まあ肩の力を抜いて、シャッターを切り続けています。
間違って傑作が撮れることもあるかもしれません。動ける限りはチャレンジしたいですね。

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